精道三川台小・中学高等学校は長崎県長崎市にある12年一貫の男子校です。
小学校から高校までの12年間男子校は全国的にも珍しく、全国でも数える程度しかありません。
中学生・高校生にもなれば異性の目が気になる年頃ではありますが、女子がいない本校では男子生徒それぞれが自分らしく生き生きと生活をしています。
そのような本校には中学と高校に「総合科学部」という部活動があり、ロボコンや鉄道模型、ジオラマ、プログラミング、そして栽培など多くの活動に取り組んでいます。
この1年間、特に中学の総合科学部の部員を中心に「ゆめちから」栽培研究プログラムに参加して活動していきますので、どうぞよろしくお願いします。
ところで、長崎は小麦栽培にはあまり適さない暖かく雨の多い気候ですが、実は小麦とは縁がある地域です。
明治時代にはフランス人宣教師ド・ロ神父が、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成地域である長崎市の外海地区で小麦の栽培とパンやマカロニ、パスタなどの製造を指導して小麦栽培や加工品を広めていきました。
また最近では長崎のソウルフードである「長崎ちゃんぽん」に適した小麦「長崎ちゃん麦」という品種がつくられ、栽培がされています。
さて、そのような長崎ですが、北海道の地域に適した「ゆめちから」の栽培はどうなるのか?
北海道よりも10℃高い気温、そして3倍近い降水量、……長崎に適した施肥の量やタイミングとは?
他校による過去の研究結果や長崎県が作成している小麦の栽培暦なども参考にしながら、生徒らみんなで考えて、研究を進めていこうと思います。

